最近バイオ漬けなんで、kappyが読んだバイオ関連の小説とかご紹介。アマゾンのレビューになかったので、画像が用意できませんでしたが。


「BIOHAZARD ローズブランク」(著:愛沢匡)

電撃文庫から。

メディアワークスとカプコンが共同で開催したバイオハザード小説大賞で金賞獲得した作品。T-ウィルスのワクチンを開発しているアンブレラの研究所で起こるバイオハザードを描いた作品。

この作品を見つけたのは古本屋。確か2年前くらい。バイト中の暇な休憩時間に読めるような本が欲しいと思っていた矢先に発見。バイオ小説を募集しているのは小耳に挟んだことがあったが、文庫化しているとは知らなかった。面白そうだったので購入。250円ナリ。

内容はというと、アンブレラやT-ウィルスの名前は出てくるものの、基本的には外伝的な話になっている。ゾンビが大量に出てくるパニックホラーというよりは、ワクチン開発プロジェクトの真相だったり、VR(ヴァーチャルリアリティ)マシンが突然起こしたトラブルやその内部に潜む謎の存在が焦点になったりと、展開はややSFサスペンス的である。あと難しい専門用語もいっぱい出てくる。だがそれでいて初代バイオであるような、閉鎖された空間が恐怖や不気味さを駆り立てる。特に作者の文章や描写が素晴らしいので、問題なく「バイオ小説」として読めると思う。

また、視点がめまぐるしく変わるため最初はとっつきにくいと思うが、何度も読むうちに伏線や隠れた設定が明らかになっていくのは読んでいて楽しい。ウィルスによって人生を狂わされてしまった人間たちの描き方も鮮烈で物悲しい。

結構オススメですよ。最近またバイオ熱が出てきたので読み返したりしてます。


ちなみに、このバイオ小説大賞で文庫化した作品はもうひとつある。「BIOHAZARD to the Liverty」という作品で、こちらはゾンビこそ出てこないものの、新たなウィルスの登場や、舞台が船上であるなど、バイオっぽさはこっちの方があるかも。こっちの作品は立ち読みで全部読んだだけなので、内容は微妙に忘れてるところもあるとおもうけど。やっぱり敵を倒してこそのバイオでしょ!って方にはこちらの方がオススメ。

というわけで数少ないkappyが読んだバイオ小説のお話でした。

コメント

ゴリアテの英雄、やすす
ゴリアテの英雄、やすす
2008年9月28日23:12

俺も中学の時に読みましたw

どっちかが面白くてどっちかがつまらなかった記憶があるけど内容忘れたちゃったんで今度買うつもりです。

俺の記憶ではラクーン自警団とか親子の話になるのがトゥーザリバティだったような

kappy
2008年9月29日0:34

やすすさん>評価的にはローズブランクの方が若干高いような気が。ラクーン自警団や親子の話が出てくるのはローズブランクの方ですね。トゥザリバティは切り裂きジャックみたいなのを護送中にバイオハザード発生みたいな感じだったと思います。

個人的にはもっとゾンビ盛りだくさんな作品も読んでみたいです。トゥザリバティも古本屋で見つけたら自分も買ってみようかと。

ゴリアテの英雄、やすす
ゴリアテの英雄、やすす
2008年9月29日8:58

ローズブランクでしたかw
あれ結構描写が気持ち悪いんですよね。

>>個人的にはもっとゾンビ盛りだくさんな作品も読んでみたいです。
たしかにwそこは別のゾンビ漫画や小説で補いましょうw

にしてもリバティはまじで記憶ない

kappy
2008年9月29日20:01

やすすさん>ローズブランクはスプラッター的なグロさよりも、じわじわ来る生理的に受け付けにくいグロさというか不気味さというか・・・小説ならではといった感じですね。自分もリバティはあまり覚えてませんね。

バイオ小説なり色々探してみたいです。今度古本屋めぐりにでも行ってきます。

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