内定先に提出する読書感想文の題材として選んだのがこの本。

まず、タイトルに惹かれる。作法なんて今の世の中じゃなかなか聞かれない。時代小説化として知られる著者、池波正太郎氏によって語られる「男とはどうあるべきか」というテーマ。

著者が生きていた時代と現代では時代背景がかなり違うので、男のあり方だってかなり変わっている。著者自身そこには断りを入れているのだが、そもそも時代が変わるのは当たり前のことで、変化してもなお根本にある「男」についてわれわれは考えるべきではあるまいか。

そして重要なのは、彼自身が「これが正しい男の作法だ」と押し付けているのではないことである。時代時代で物事のあり方というのは変わるもの。あくまで、「こうしたほうがいいんじゃない」とアドバイスのように書き綴ってくれている。この一冊で持って池波正太郎という男の人生観がしっかりと伝わってくる。

美食家としても知られる著者によって、食に関する作法からいい女の見分け方、果ては生と死についても語られており、もはや「男の作法」という枠を大きく超えているといってよい。男性はもちろん女性にも読んでいただきたい本であると感じた。

コメント

KiCKUP@ハタケヤー・マー
KiCKUP@ハタケヤー・マー
2008年11月18日1:07

>「男とはどうあるべきか」というテーマ

なるほど、つまりこう言うことですね!
http://blog.livedoor.jp/textsite/archives/50691436.html

kappy
2008年11月19日0:36

KiCKUPさん>うほっいい男。
これは参考になりま・・・す・・?

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